ITパスポート試験を受けられる最後の試験開催日は2026年12月27日です。IPA(情報処理推進機構)は、システムリプレースのため2026年12月28日以降にITパスポート試験・情報セキュリティマネジメント試験・基本情報技術者試験の実施を休止すると公表しています。ただし、ここで見落とされがちなのが「12月27日まで全国どこでも受けられるわけではない」という点です。試験会場ごとに開催日が違うため、あなたが受けたい会場はそれより前に終わる場合もあります。しかも、空席が埋まって受験できなかった場合でも受験手数料は返還されません。この記事では、IPAが公表している内容だけを根拠に、いつまでに何をすればよいかを整理します(2026年7月時点)。

結論:最終日は2026年12月27日。ただし「自分の会場の最終日」は別に確認する

まず全体を1枚の表にまとめます。すべてIPAのCBT方式試験の実施に関するお知らせ受験申込手順よくある質問の記載にもとづきます。

知りたいこと答え(2026年7月時点)
受けられる最後の試験開催日2026年12月27日
休止が始まる時期2026年12月28日以降
自分が受ける会場の最終日会場ごとに違う。12月27日より前に休止となる場合もある
再開時期未定。2027年1月以降の実施は2026年秋頃に案内予定
受験できなかったときの返金返還されない(空席がなかった場合も含む)
申込後の試験日変更受験日の3日前まで可能・回数制限なし(変更後も3か月先まで/上限は12月27日)

つまり、日付として押さえるべきは「12月27日」ですが、行動の期限は会場ごとに前倒しになる可能性があるということです。IPAは注釈で「試験会場によって試験開催日が異なることから、試験会場によっては、2026年12月27日よりも前に試験実施が休止となる場合もあります」と明記しています。会場ごとの試験日・試験開始時間・座席数・空席数は、IPAの受験申込みページにある「試験開催状況一覧」で都道府県別に確認できます。

ただしこの一覧に出るのも本日から3か月先までです。7月の時点で「その会場が12月27日まで開催しているか」を確かめることはできません。いま分かるのは、その会場が週に何日・何コマ開催しているかという頻度まで。12月の開催有無は9月下旬以降に順次表示されるので、その時期にもう一度確認するのが現実的な進め方です。

休止の全体像:いつから・なぜ・いつ戻るのか

休止の理由はシステムリプレースです。対象はITパスポート試験だけでなく、情報セキュリティマネジメント試験・基本情報技術者試験を加えた3区分で、いずれも同じ時期に止まります。

押さえておきたいのは、この休止時期が一度変更されていることです。IPAの案内では、休止時期は当初「2026年4月27日以降」とされていましたが、「2026年12月28日以降」へと変更されました。そのうえで、2026年4月27日〜4月30日の4日間は実際に休止済みです。日程が後ろ倒しになった実績はありますが、同時に実際に試験が止まった4日間もすでに存在します。「一度延びたのだから、また延びるだろう」と当て込んで動くのは避けたほうが安全です。

再開については、IPAは「2027年1月以降の試験実施については、2026年秋頃にウェブページでお知らせいたします」「再開時期は決まり次第ウェブページでお知らせします」としています。2026年7月時点で、再開日も再開後の実施形態も公表されていません。予定を立てるうえでは、「2027年に入ってからいつ受けられるかは分からない」という前提で考えるのが安全です。

「2026年9月27日までに申し込まないと間に合わない」は誤りです

IPAは申込日によって選べる試験開催日の範囲を次のように案内しています(IPAは予定として公表しています)。

受験申込みを行う日選択できる試験開催日
2026年9月27日まで受験申込みを行う日から3か月先の同日までの試験開催日の中から選択可能
2026年9月28日以降受験申込みを行う日から2026年12月27日までの試験開催日の中から選択可能

この2行を見て「9月27日が申込みの締切なのか」と読んでしまう人がいますが、そうではありません。2026年9月27日の3か月先は、ちょうど2026年12月27日です。つまり9月27日と9月28日の境目で、選べる上限が急に短くなることはありません。9月28日以降はルールの書き方が「3か月先まで」から「12月27日まで」に切り替わるだけで、申込み自体は続けられます。

ただし「今すぐ12月の枠を押さえる」ことはできません

ここで一緒に押さえておくべき制約があります。選べるのは、いつの時点でも「申込日から3か月先まで」です。 IPAのよくある質問にも「申込み可能な試験日は、最短で翌日、最長で3ヵ月先」と書かれています。

つまり、この記事を読んだその日に12月の日程を予約できるとは限りません。たとえば8月1日に申し込むなら、申込画面に出てくるのは10月31日ごろまでの試験日です。12月の枠が表示されるようになるのは、そのおよそ3か月前――9月下旬以降になります。

  • すぐに受けたい人: 3か月先までの中から日程を選んで、そのまま申し込めます
  • 12月に受けたい人: 9月下旬以降にもう一度申込画面を開いてください。そこが12月の枠を最初に押さえられるタイミングです

「9月27日が締切」ではなく、「9月下旬が、12月の枠を取りにいく開始日」と覚えるほうが実態に合っています。そして申込みが遅くなるほど、選べる日程も空席も少なくなっていきます。

支払方法で「いちばん早く予約できる試験日」が変わる

見落としやすいのが、支払方法によって予約できる試験日の下限が違うことです。IPAの受験申込手順ページには、次のように案内されています。

支払方法申込みの時間帯予約できる試験日
クレジットカード・バウチャー0:00〜11:59申込日の翌日〜3ヵ月後まで
クレジットカード・バウチャー12:00〜23:59申込日の翌々日〜3ヵ月後まで
コンビニ終日申込日の5日後〜3ヵ月後まで

ふだんは気にしなくてよい差ですが、今回のように「最終日が決まっている」局面では効いてきます。たとえば12月下旬の枠を狙って12月半ばにコンビニ払いで申し込むと、最短でも5日後からしか予約できないため、直前の日程が選択肢から消えます。残り日数が少ない時期の申込みは、クレジットカードかバウチャーが有利です。

なお、申込手順ページの注記には「申込を行っている日から、3ヶ月後までの試験開催日の同日まで(2026年9月28日以降に申込みを行う方は、2026年12月27日まで)の試験開催日が表示されます。会場によっては3ヶ月未満の表示となることがあります」とあります。ここで注意したいのは、表示期間が短いことだけを見て「この会場は先に終わる」と判断できないことです。9月28日以降は上限が12月27日で固定されるため、表示期間はどの会場でも3か月未満になります。会場ごとの終了時期は、開催状況一覧で開催日そのものを見て確かめてください。

見落としやすい5つの落とし穴

日付そのものより実害が大きい5点です。

落とし穴何が起きるか対策
① 会場ごとに終了日が違う12月27日まであると思っていた会場が、先に開催を終えている場合がある開催状況一覧で会場ごとの開催日を確認する(表示は3か月先まで)
② 空席が埋まる開催日が残っていても、座席が無ければ受けられない会場・時間帯を広げて早めに押さえる
③ 受験できなくても返金されない受験手数料と申込みに要した費用が戻らない「取れたら受ける」で先延ばしにしない
④ 支払方法で最短予約日が違うコンビニ払いは申込日の5日後から直前はクレジットカード・バウチャーを使う
⑤ バウチャーの有効期限は延びない期限切れのバウチャーは使えない手元の期限を確認し、先に使い切る

返金については、IPAが次のように明記しています。

試験会場によって試験開催日が異なることから、試験会場によっては2026年12月27日まで試験を実施していない場合がありますので、ご了承ください。また、空席がない場合も含め、選択できる最後の試験開催日までに受験できない場合に、受験手数料及び受験申込みに要した費用の返還はいたしませんので、ご了承ください。

さらにIPAのよくある質問でも、申込み後のキャンセルによる受験手数料の返還はできず、他の試験区分への充当もできないと案内されています。「受けられなかった分は後で取り戻せる」という前提は成り立ちません

バウチャーチケットについても、IPAは発行済みチケットの有効期限の変更はないとしています。空席がない場合も含め、有効期限が過ぎたものは使用できません。購入申込みの受付は2026年4月14日から再開されています。手元にバウチャーがある人は、期限と最終試験日のどちらが先に来るかを今すぐ確認してください。

いつまでに何をするか(今から申し込む人/すでに申し込んでいる人)

やるべきことは立場によって変わります。共通するのは、日程を先に決めてから学習計画を組むほうが安全だということです。休止までの残り時間は日ごとに減っていくので、「勉強が仕上がってから申し込む」と順番を逆にすると、希望の日に空席が残っていない可能性が高くなります。

3か月以内に受けたい人

  1. 試験開催状況一覧で、通える会場の開催日と空席を確認する(表示されるのは3か月先まで)
  2. 希望日を確定して申し込む。直前の日程を狙うならクレジットカードかバウチャーで支払う
  3. 申し込んだ日から逆算して学習計画を立てる。必要な学習時間は前提知識で大きく変わるため、他人の平均値をそのまま当てはめない
  4. 予定が動きそうなら、受験日の3日前までは変更できることを覚えておく

12月に受けたい人

  • 12月の枠が申込画面に出るのは9月下旬以降です。それまでは予約できません
  • 9月末にカレンダーを入れておくのが確実です。表示された初日に押さえるほど、会場と時間帯の選択肢は多くなります
  • 先に10〜11月で申し込んでおいて、あとから12月に動かす作戦はうまくいきません。変更のときも「変更日の3か月後まで」の制限が同じようにかかるためです

すでに申し込んでいる人

  • 予約済みの試験日が2026年12月27日以前かを確認する(それ以降は選べないはずですが、念のため)
  • 日程を動かしたいなら、受験日の3日前までに。2日前から当日は一切変更できません
  • 変更後に選べるのは変更日の3日後〜3か月後(受験手数料が未決済のコンビニ払いは変更日の5日後〜)。ここでも3か月の壁があるうえ、上限は12月27日です。初回申込日から1年後まで延ばせるルールがあっても、休止をまたぐ日程は選べません

学習面では、限られた期間で回しきれる教材に絞るのが現実的です。アプリ「AIナビスタ」は、IPAが公開している過去問795問に、オリジナルの予想模試100問と診断・模試での再収録分を合わせた全1,115問を収録しています。全問にテキスト解説が付き、本編795問には解説動画も用意しました。分からないところはその場でAIに質問できます。ダウンロードは無料で、無料のまま一部の問題に挑戦できます。すべての問題を解けるプレミアムは月額¥3,900で、最初の3日間は無料でお試しいただけます(IPAから公認・監修を受けたアプリではありません。公開問題を出典を明記して収録しています)。

なお、何点取れれば合格なのかという基準はIPAが公表しています。詳しくはITパスポートの合格基準にまとめました。

再開はいつ?2027年以降について公表されていること

正直に書くと、現時点で確実に言えることはほとんどありません。IPAが公表しているのは次の2点だけです。

  • 2027年1月以降の試験実施については、2026年秋頃にウェブページで知らせる
  • 再開時期は決まり次第ウェブページで知らせる

再開の具体的な日付も、再開後の申込みの仕組みも、2026年7月時点では公表されていません。IPAが出していない日付を前提に計画を立てないほうが安全です。休止時期そのものが一度変更された経緯もあるため、最新情報はIPAのCBT方式で実施するITパスポート試験、情報セキュリティマネジメント試験及び基本情報技術者試験における2026年5月以降の試験実施について(公開2026年3月13日/最終更新2026年4月7日)で確認してください。

裏を返せば、2026年内に受けられるかどうかで、その後の待ち時間が大きく変わるということです。就職・転職や社内の資格要件で期限がある人ほど、受けられるうちに日程を押さえておく意味は大きくなります。3か月先までしか予約できない以上、予約できる時期が来たらすぐ動くのが唯一の備えです。

まとめ

  • ITパスポート試験を受けられる最後の試験開催日は2026年12月27日。休止は2026年12月28日以降
  • ただし会場によっては12月27日より前に終了する場合もある。開催状況一覧で自分の会場を確認する(表示は3か月先まで)
  • 「9月27日までに申し込まないと間に合わない」は誤り。9月27日と28日の境目で上限が急に短くなることはない
  • ただし申込みで選べるのはいつでも3か月先まで12月の枠が申込画面に出るのは9月下旬以降で、それより前には押さえられない
  • 空席が無くて受験できなくても、受験手数料は返還されない。キャンセルによる返金・他区分への充当も不可
  • コンビニ払いは申込日の5日後からしか予約できない。直前はクレジットカード・バウチャーが有利
  • 申込内容の変更は受験日の3日前まで、回数制限なし。2日前から当日は変更できない
  • 再開時期は未定。2027年1月以降については2026年秋頃にIPAが案内予定

受けられる期間が決まっている以上、予約できるようになった時点で動くのがいちばん確実です。まず会場の開催状況を見るところから始めてください。