SPI対策アプリの料金は、大きく3層に分かれます。ダウンロード無料のもの、買い切り数百円のもの、月額サブスクのものです。厄介なのは、「無料」と書かれていても無料の範囲がアプリごとにまったく違うことです。

この記事は、SPI対策アプリ「AIナビスタ」を開発・運営する株式会社PINTORが書いています。自社アプリも表に含めていますが、順位は付けていません。表に載せる項目と出典は他社と同一です。ただし当社アプリについては、表に載らない情報(無料の範囲・月額・収録数)も別途書いています。他社については検証できないため書いていません。数字はすべて2026年8月11日にApp Store / Google Playから取得したものです。

この記事は、いくらかかるのかストアの数字をどう読むかに絞って整理します。

調査方法

数字の出どころを先に書きます。

  • iOS:AppleのiTunes Lookup API(https://itunes.apple.com/lookup)の返り値そのままです(価格・平均評価・評価件数・最終更新日)。
  • Android:Google Playの各アプリページに埋め込まれた構造化データ(JSON-LD の aggregateRating / offers)から取得しました。表のアプリのうち、iOS側と同一だと判断できるGoogle Play掲載を確認できた8アプリぶんを載せています。同定の基準は表の下の注意点に書きました。
  • 取得日:2026年8月11日。ストアの数字は日々変わるので、この日のスナップショットとして読んでください。

対象は、App Store(日本)で「SPI」を検索して見つかるSPI対策アプリから選びました。網羅的な一覧ではありません。ここに載っていないSPI対策アプリも存在します。

収録問題数は比較軸に使いません。検証できないからです。問題数はストア説明文の自己申告値しか存在せず、複数の紹介記事のあいだで同じアプリの数字が食い違っています。同じ理由で、他社アプリのアプリ内課金の有無機能の有無も書きません。ストア説明文を読んだだけで「この機能はある/ない」と断定するのは、検証したことになりません。

当社が取得した主要アプリの価格・評価・最終更新日

最終更新日が新しい順に並べています。評価順でも、自社を上に置く順でもありません。最終更新日が同じ日の場合は、当社アプリを下に置いています。ただし正直に書くと、この記事は後述のとおり最終更新日を重要な判断材料として扱っており、当社アプリはこの並びで2番目に来ます。並び順を推奨度として読まないでください。

最終更新アプリ名提供元iOS価格Android価格iOS評価(件数)Android評価(件数)
2026-08-03就活SPI対策|0から始める SPI問題集 27/28卒向けNAIMONO, INC.無料(DL)無料(DL)4.67(523)4.12(304)
2026-08-03SPI対策 AIナビスタ|テストセンター/WebテストPINTOR, K.K.(当社)無料(DL)/月額¥4,990無料(DL)/月額¥4,9904.70(148)4.68(57)
2026-07-31SPI言語・非言語 就活問題集 -適性検査SPI3対応-Ann incorporated無料(DL)無料(DL)4.49(12,114)3.88(4,128)
2025-09-23SPI言語・非言語対策問題集 就活/転職対策アプリyuth inc.無料(DL)無料(DL)4.63(43,439)4.30(735)
2025-06-11SPI言語・非言語問題集 - 適性検査SPI3対応の就活対策Magigull LLC無料(DL)4.06(247)
2024-08-22SPI対策 問題集・模擬試験付き(言語・非言語/新卒・中途)Keito Kusano無料(DL)無料(DL)4.26(136)3.19(29)
2024-07-10SPI対策 言語 就活・転職対策アプリTakahide Kambe¥500(買い切り)¥500(買い切り)4.55(76)4.47(19)
2024-07-10SPI対策 LITE 就活・転職対策アプリTakahide Kambe無料(DL)4.57(77)
2021-09-26SPI Lite 【Study Pro】PIADOOR, CO., LTD.無料(DL)4.55(3,376)
2019-09-18SPI言語 【Study Pro】PIADOOR, CO., LTD.¥500(買い切り)¥250(買い切り)4.71(1,168)4.43(554)
2019-02-07SPI非言語 【Study Pro】PIADOOR, CO., LTD.¥500(買い切り)¥250(買い切り)4.65(1,593)4.44(455)

読むときの注意点を3つ補足します。

  • 価格はダウンロード時にかかる金額です。アプリ内課金の有無は他社について調べていないので書いていません。当社アプリだけ月額を併記していますが、これは他社にサブスクが無いという意味ではありません
  • 最終更新の列はiOS側の値です。Android版の更新日は今回の取得方法(JSON-LD)では取れないため、載せていません。
  • Android欄の「—」は、同一アプリと判断できるGoogle Play掲載を確認できなかったという意味です。Android版が存在しないという意味ではありません。同定はアプリ名の完全一致を基本にし、アプリ名に表記差がある場合は、「株式会社」と「inc.」のような法人格表記の違いを同一とみなしたうえで開発元名で判断しました。ストア上の表記にもとづく判断で、法人としての同一性まで確認したものではありません。どちらでも判断できない掲載は、実態が同じアプリだったとしても載せていません。

ストアの数字は、こう読む

ここが本題です。上の表は「評価が高い順に選べばいい」という表ではありません。

1. 評価の高さは「今の状態」の評価ではない

表の一番下を見てください。Study ProのSPI非言語は評価4.65(1,593件)、SPI言語は評価4.71(1,168件)と、表の中でも高い部類です。どちらもiOSでは¥500の買い切りです。

ただし最終更新日は、それぞれ2019年2月7日2019年9月18日。取得時点でSPI非言語は7年6か月、SPI言語は6年10か月、更新されていません。

これは「品質が低い」という話ではなく、平均評価という数字の性質の話です。ストアの平均点はリリース以降のレビューの累積で、その多くは買った当時に満足した人の評価です。今インストールした人が同じ体験をするかどうかは、この数字からは分かりません。評価を見るときは、平均点と最終更新日をセットで見てください。

2. 同じアプリでも、OSで評価も価格も違う

今回、iOSとAndroidの両方で評価を取得できたのは、当社を含めて8アプリです。たとえば Ann incorporated のアプリは、App Storeで4.49(12,114件)、Google Playで3.88(4,128件)と、0.6ポイント以上の差があります。NAIMONO, INC. のアプリも4.67に対して4.12。差が1ポイントを超えるアプリもありますが、そのAndroid評価は29件で、母数が小さいぶん振れやすい数字です。一方で当社アプリは4.70に対して4.68とほとんど差がありませんが、これも「取得日時点ではたまたまそうだった」以上の意味はありません。

評価だけではありません。価格がOSで違う例もあります。Study Proの言語・非言語は、App Storeでは¥500、Google Playでは¥250です。同じ名前のアプリでも、OSごとに開発・更新のタイミングや価格設定が違えば、ユーザーの体験も評価も変わります。

にもかかわらず、片方のOSの数字しか載せていないアプリ紹介記事もあります。先ほどの4.49(iOS側)だけを見てAndroid版を入れた人は、違う印象を持つ可能性があります。対策はシンプルで、自分が使う端末のストアで自分で見ることです。この記事の表も、Android欄が埋まっていないアプリについては何も保証していません。

3. 評価件数は「累計」であって、今の人気ではない

yuth inc. のアプリは評価件数43,439件で、表の中で突出しています。ただし最終更新日は2025年9月23日で、取得時点から約11か月前です。評価件数はリリースからの累積なので、長く配信されているアプリほど多くなります。「レビュー数が多い=今よく使われている」ではありません。

この論法は当社にも跳ね返ります。当社アプリの評価件数は148件で、43,439件の2桁下です。後発だからで、これは事実として書いておきます。件数の多さを信頼性として語る土俵に、自分から乗るつもりはありません。

無料でどこまでできるのか

「無料」と書かれたアプリでも、無料の範囲はまったく違います。他社アプリの課金内容は検証していないので断定しませんが、課金の型で整理すると判断しやすくなります。

  • 無料型(広告あり・または完全無料):ダウンロードもアプリ内も無料で使える型。お金の心配なく始められるのが利点です。一方で更新が続くかどうかは提供者の事情に左右されます。
  • 買い切り型:一度払えばずっと使える型。App Storeでは¥500、Google Playでは同じアプリが¥250という例があります。総額が読めるのが利点です。注意点は、購入後も更新が続くとは限らないこと。買う前に最終更新日を見てください。
  • サブスク型:月額を払い続ける型。総額は「月額×使う月数」なので、就活のうち何か月使うのかを先に決めないと高くつきます。注意点は2つ。ひとつは、払うのをやめた時点で使えなくなること。買い切りと違って手元には何も残りません。もうひとつは、解約を忘れると払い続けてしまうことです。単価も小さくなく、月額¥4,990のプランなら1か月で¥500の買い切りアプリの約10倍、3か月で約30倍になります。

金額の観点でいちばん大事なのは、どれだけの期間・どんな使い方をするかを先に決めることです。1か月で仕上げる人と半年かける人では、同じアプリでも総額が数倍変わります。

なお、「アプリだけで対策を完結できるのか」というYes/Noの判断は「SPIはアプリだけで対策できる?」で扱っています。「参考書とアプリのどちらの媒体が自分に向くか」という媒体選びは「SPIは参考書とアプリどっち?」にまとめてあるので、強み弱みの比較はそちらを見てください。この記事は金額の話だけに絞っています。性格検査のアプリは目的が別なので、「性格検査アプリは意味ある?」を参照してください。

自社アプリ(AIナビスタ)の位置づけ

冒頭で名乗ったので、当社アプリについても書きます。良いことだけを書くつもりはありません。

なお、収録数・動画本数は当社の自己申告値です。他社について同じ数字を出していない以上、これで他社と比べないでください。「問題数は比較軸に使わない」というルールは、当社にもそのまま当てはまります。

  • ダウンロード:無料。
  • 無料プランでできること一部の問題のみです。全問が無料で解けるわけではありません。
  • 無料体験:3日間。この期間はAIへの質問や解説動画・講義動画も使えますが、3日を過ぎると有料になります。
  • 有料プラン:月額¥4,990。表のダウンロード価格(無料〜¥500)とは課金の型が違うので単純比較はできませんが、ひと月分だけで¥500の買い切りアプリが約10本買える金額です。
  • 中身(自己申告):2,500問以上の演習と、166本・50時間以上の動画講義。SPI-H / SPI-U / SPI-G に対応し、テストセンター・Webテスティング・ペーパーテスティングを想定しています。SPIは公式が過去の出題を公開していないため、収録しているのはすべて本番形式の予想問題です。
  • App Store評価:4.70(148件・2026年8月11日時点)。件数は表の中でも少ないほうです。後発なのでレビューの母数がまだ小さく、そのことは隠さず書いておきます。
  • Google Play評価:4.68(57件・同日時点)。件数はiOS側よりさらに少ないです。
  • 運営:株式会社PINTOR。代表が個別指導を10年やってきた運営元です。

この金額に見合うかどうかは、使う期間と、動画や質問対応を必要とするかで変わります。数百円の買い切りや無料アプリで足りる人は、それでまったく構いません。判断のために、まずブラウザで無料の実力診断を試してみてください。

まとめ

  • SPI対策アプリの料金は「無料」「買い切り数百円」「月額サブスク」の3層。総額は使う月数で決まる
  • 評価の平均点は累積値なので、最終更新日とセットで見る
  • 同じアプリでもOSで評価も価格も違う(評価4.49と3.88、価格¥500と¥250の例)。自分が使う端末のストアで見る
  • 評価件数は累計であって今の人気ではない。当社アプリの148件も、43,439件も、同じ理由で額面どおりには読めない

数字は2026年8月11日時点のものです。最新の価格・評価は各ストアでご確認ください。検査そのものの全体像は、公式のSPI情報サイトでも確認できます。