SPIの集合は、アンケートやクラス調査の人数を整理する問題です。公式は実質1つ。「AまたはB = A+B−両方」——足すと重なりを2回数えてしまうので、1回引く。これだけです。「どちらでもない」は全体から引き、「Aだけ」はAから重なりを引く。ベン図かクロス表に整理すれば機械的に解ける、非言語のなかでも得点しやすい分野です。例題4問で型を覚えましょう。
まず結論:集合の基本公式と問われ方
| 問われ方 | 式 |
|---|---|
| AまたはB(少なくとも一方) | A+B−両方 |
| どちらでもない | 全体−(AまたはB) |
| Aだけ | A−両方 |
| 両方(重なりの逆算) | A+B−(AまたはB) |
ベン図(2つの円が重なった図)を描くと、この4つの関係は一目でわかります。まず「両方」(重なり)の人数を確定させるのが整理の出発点です。
ここで紹介する例題は、SPIの実際の問題ではなく、典型的な出題パターンを再現したオリジナル例題です。非言語全体の頻出パターンは「SPIの頻出問題と解き方」にまとめています。
例題① 基本:「どちらでもない」を求める
50人のクラスで、英語が好きな人は28人、数学が好きな人は21人、両方好きな人は9人だった。どちらも好きでない人は何人か。
解き方
- 英語または数学が好きな人 = 28+21−9 = 40人(重なりの9人を1回引く)
- どちらも好きでない人 = 全体−40 = 50−40 = 10人
答え:10人
「足してから重なりを引く → 全体から引く」の2ステップ。ベン図に「両方9人」から書き込んでいくと迷いません。
例題② 「〜だけ」の引っ掛け
例題①と同じクラスで、英語だけが好きな人は何人か。
解き方
- 「英語が好き(28人)」には両方好きな9人が含まれている
- 英語だけ = 28−9 = 19人
答え:19人
「英語が好き=28人」をそのまま答えにしないこと。「〜が好き」と「〜だけが好き」は別物で、ここを混同させるのが集合の定番の引っ掛けです。
例題③ 逆算:「両方」を求める
100人にアンケートをとったところ、新聞Aを読んでいる人は60人、新聞Bを読んでいる人は45人、少なくとも一方を読んでいる人は80人だった。両方読んでいる人は何人か。
解き方
- 公式を逆向きに使う:両方 = A+B−(AまたはB)
- 両方 = 60+45−80 = 25人
答え:25人(確認:60+45−25=80人 ✓)
60+45=105人で全体の100人を超えるのは、重なりが2回数えられているから。「合計が全体を超えた分=重なり」という感覚をつかむと、式の意味が腑に落ちます。
例題④ クロス表で整理する2軸タイプ
40人の生徒のうち、男子は22人。メガネをかけている人は15人で、そのうち男子は9人。メガネをかけていない女子は何人か。
解き方
- 「男女」×「メガネの有無」のクロス表を作る
- わかる数字を埋める:全体40、男子22 → 女子 = 40−22 = 18
- メガネ15のうち男子9 → メガネの女子 = 15−9 = 6
- メガネをかけていない女子 = 18−6 = 12人
答え:12人
| メガネあり | メガネなし | 計 | |
|---|---|---|---|
| 男子 | 9 | 13 | 22 |
| 女子 | 6 | 12 | 18 |
| 計 | 15 | 25 | 40 |
「男女」のように全員がどちらか一方に必ず属する2軸は、ベン図よりクロス表が速い。縦横の合計が合うように埋めていけば、答えは自動的に出ます。埋め終わったら縦横の合計チェックで検算もできます。
集合を得点源にする2つの習慣
- まず「両方」(重なり)を書き込む … ベン図は内側(重なり)から外側へ埋めると間違えない
- 2軸の問題はクロス表 … 縦横の合計が検算になる。書く時間を惜しまない
集合は計算自体が足し引きだけなので、テストセンターの電卓なし環境でも安心して解ける分野です(方式別の違いは「SPIの受験方式は4種類」を参照)。検査の概要は公式のSPI情報サイト、受検準備の情報は提供元リクルートマネジメントソリューションズの就職準備応援サイトでも確認できます。
アプリ「AIナビスタ」なら、集合の基本からクロス表タイプまで頻出パターンを演習できます。図の描き方に迷ったらその場でAIに質問できるので、独学でも手が止まりません。
まとめ
- 集合の公式は「AまたはB=A+B−両方」。重なりを1回引くのがすべての基本
- 「〜だけ」は重なりを引く、「どちらでもない」は全体から引く
- 2条件はベン図、男女×有無のような2軸はクロス表。図表に書けば機械的に解ける
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