SPIの非言語(数学的な問題)は、出題パターンがほぼ決まっています。推論・割合(損益算)・速さ・場合の数/確率・集合といった「型」を知っていれば、初見でも落ち着いて解けます。この記事では、典型的な出題パターンを再現した例題と、ステップごとの解き方を紹介します。解法の型を覚えれば、数学が苦手でも得点源にできます。

まず結論:非言語の頻出パターン

非言語でよく出るのは、次の5つの型です。まずは全体像をつかみましょう。

頻出パターンどんな問題解くコツ
推論順序・大小・位置などの条件から、確実に言えることを導く条件を不等号や図に整理する
割合・損益算原価・定価・売価・利益の計算「原価×(1+利益率)」を基本形に
速さ速さ・時間・距離、往復、出会い「距離=速さ×時間」で立式
場合の数・確率並べ方・選び方・確率順列と組合せを使い分ける
集合2つの条件の重なり(ベン図)「A+B−両方」で重なりを1回引く

ここで紹介する例題は、SPIの実際の問題ではなく、典型的な出題パターンを再現したオリジナル例題です。形式と解き方の感覚をつかむために使ってください。なお、いつから始めてどう進めるかは「SPIの勉強はいつから?最短2週間の勉強法」にまとめています。

例題① 推論(順序)

A〜Eの5人がテストを受けた。次のことがわかっている。

  • AはBより点が高い
  • BはCより高い
  • CはDより高い
  • EはAより高い

点の高い順に並べると?

解き方

  1. 条件をすべて不等号で書く:A>B、B>C、C>D、E>A
  2. つなげる:E>A、そして A>B>C>D
  3. 一本につながる → E>A>B>C>D

答え:高い順に E, A, B, C, D

コツは、条件を不等号や図に「翻訳」してつなげること。推論は、頭の中だけで考えず書き出すのが確実です。順序・対応・うそつきなど型別の詳しい解き方は「推論問題の解き方」で解説しています。

例題② 割合・損益算

原価2,000円の商品に、2割の利益を見込んで定価をつけた。ところが売れないので、定価の1割引きで売った。利益はいくらか?

解き方

  1. 定価 = 原価×(1+0.2) = 2,000×1.2 = 2,400円
  2. 売価 = 定価×(1−0.1) = 2,400×0.9 = 2,160円
  3. 利益 = 売価−原価 = 2,160−2,000 = 160円

答え:160円

「○割増し=×1.○」「○割引き=×0.○」に置き換えるのがポイント。利益は最後に「売価−原価」で求めます。原価・定価・売価の関係は「損益算の解き方」でさらに詳しく解説しています。

例題③ 速さ

家から駅まで、行きは分速60mで歩き、帰りは分速90mで歩いた。往復で50分かかった。家から駅までの距離は何mか?

解き方

  1. 求める距離を x(m)とする。行きの時間=x/60、帰りの時間=x/90
  2. 合計時間の式を立てる:x/60 + x/90 = 50
  3. 両辺を180倍:3x + 2x = 9,000 → 5x = 9,000
  4. x = 1,800m

答え:1,800m(確認:1,800÷60=30分、1,800÷90=20分、合計50分 ✓)

速さは「距離=速さ×時間」から、求めたいものを文字にして方程式を立てるのが王道。往復は行きと帰りの時間を足します。出会い・追いつき・往復のパターン別の解き方は「速さの解き方」にまとめています。

例題④ 場合の数・確率

赤玉3個、白玉2個が入った袋から同時に2個を取り出すとき、2個とも赤玉である確率は?

解き方

  1. 全部の取り出し方:5個から2個を選ぶ組合せ = (5×4)÷(2×1) = 10通り
  2. 2個とも赤になる選び方:赤3個から2個 = (3×2)÷(2×1) = 3通り
  3. 確率 = 3 ÷ 10 = 3/10

答え:3/10

「同時に取り出す」=順番は関係ない=組合せで数えます。確率は「条件に合う場合の数 ÷ 全部の場合の数」。順列と組合せの使い分けは「場合の数・確率の解き方」で詳しく解説しています。

例題⑤ 集合(ベン図)

40人のクラスで、犬を飼っている人が18人、猫を飼っている人が15人、両方飼っている人が7人いる。犬も猫も飼っていない人は何人か?

解き方

  1. 犬または猫を飼っている人 = 18 + 15 − 7 = 26人(重なりの7人を1回引く)
  2. どちらも飼っていない人 = 全体 − 26 = 40 − 26 = 14人

答え:14人

2つの条件は「A+B−(両方)」で重なりを1回引くのが基本。全体から引けば「どちらでもない」が出ます。ベン図を描くと一目で分かります。ベン図・クロス表を使った解き方は「集合の解き方」で詳しく解説しています。

言語の頻出パターン(ざっくり)

非言語ほど計算は要りませんが、言語にも型があります。

  • 二語の関係:例「医者:病院」と同じ関係は?→「教師:学校」(働く人:働く場所)
  • 語句の意味:言葉の正しい意味を選ぶ
  • 文の並べ替え:バラバラの文を筋の通る順に並べる
  • 長文読解:本文に書かれていることだけを根拠に答える

言語は、語彙力と「本文に書いてあることだけで判断する」姿勢がカギです。

短時間で解くコツ

1問あたりにかけられる時間が短いのがSPIの特徴です。次の3点を意識しましょう。

  • 解けない問題は飛ばす … 悩む問題に時間を使いすぎない。解ける問題を確実に取る
  • パターンを覚える … 初見で考えるより「この型はこう解く」を体に入れておく
  • 筆算を速く … テストセンターは電卓不可。簡単な計算を速く正確に(電卓の可否など方式別の違いは「SPIの受験方式は4種類」を参照)

検査そのものの概要は、公式のSPI情報サイトや、提供元リクルートMSの就職準備応援サイトでも確認できます。

アプリ「AIナビスタ」なら、ここで挙げた頻出パターンを2500問以上の演習でカバー。間違えた問題はその場でAIに質問でき、解説動画でも確認できます。

まとめ

  • SPI非言語の頻出パターンは推論・割合・速さ・場合の数/確率・集合にほぼ決まっている
  • 初見で考えるより、解き方の型を覚えて当てはめるのが得点への近道
  • 苦手でも、パターン暗記+演習で得点源にできる

まずは無料で、頻出パターンの演習から始めてみましょう。