玉手箱の「表の空欄推測」は、表の縦・横・合計・割合・増減などの規則性を見抜いて、空欄に入る数値を推測する形式です。標準は20分20問(1問あたり約1分)で、計数3形式の中で最も難しいとされます。難しさの正体は計算ではなく「どんな規則で数値が並んでいるかを自分で見つける」こと。逆に言えば、出る規則性のパターンは限られているので、パターンを知っておけば一気に速くなります。このページでは、規則性パターンの分類表・見抜き方の手順・オリジナル例題(検算つき)を、この1ページで完結するように整理します。

まず結論:規則性を見抜けば、空欄推測は速くなる

表の空欄推測で最初にやるべきことは、**「単純な四則関係から順に疑う」**ことです。いきなり複雑な規則を考えず、足し算・引き算・掛け算・割り算で説明できないかを先に確認します。

手順やることなぜ効くか
① 単純な関係から疑う縦の合計・横の比・前列との差や比をまず確認出題の多くは単純な四則関係で説明できる
② 別の行・列で検算見つけた規則が空欄以外でも成り立つか確かめる「たまたま合っただけ」の思い込みを防げる

玉手箱は、計数・言語・英語の各科目で企業ごとに1つの形式だけが選ばれ、その形式が連続して大量に出るのが特徴です。これは玉手箱と同じ日本SHL社が提供するGAB系の出題思想で、出題科目や形式の全体像は同社のテスト一覧でも公開されています。空欄推測に当たった企業なら、同じ「規則を探す → 検算する」という作業を20問続けることになります。だからこそ、規則性のパターンを頭に入れておくことが、そのまま得点とスピードに直結します。

玉手箱の「表の空欄推測」とは?

表の空欄推測は、数値が並んだ表の中の空欄(?や□)に入る値を、表全体の規則性・相関から推測して選択肢から選ぶ計数の一形式です。四則逆算や図表の読み取りのように「使う計算式」が示されているわけではなく、並んでいる数値の関係性そのものを自分で見抜くのが特徴です。

たとえば、ある列の数値が前の列より一定の割合で増えている、行ごとの合計がすべて同じになっている、2つの列を足すと3列目になる——といった「規則」を発見できれば、空欄の値が決まります。

表の数値は、商品の売上や人口、生産量といったビジネス・社会の文脈で並んでいることが多いです。ただし文脈の意味を深読みする必要はなく、あくまで数値の関係(規則性)だけを見れば解けます。「現実的にありえる値か」よりも「規則に合う値か」で判断しましょう。

問題数と制限時間:標準は20分20問(企業により35分35問も)

表の空欄推測の標準は20分・20問で、1問あたり約1分の計算です。計数3形式の中では1問の持ち時間がやや長めですが、規則を見つける思考が必要なぶん難易度は高めです。企業によっては35分・35問の重い版が出ることもあります。

玉手箱の計数は次の3形式があり、企業ごとにどれか1つが出題されます。

計数の形式標準の時間・問題数難しさのポイント
四則逆算9分・50問(1問約10〜15秒)計算式は明確。とにかくスピード勝負
図表の読み取り15分・29問(1問約30秒)必要な数値を素早く拾う読み取り力
表の空欄推測20分・20問(1問約1分)規則性を自分で見抜く(最も難しいとされる)

上の数字は広く知られている代表的な目安で、企業により問題数・制限時間は変動します。「自分が受ける企業でどの形式が・何問出るか」は事前に断定できないため、空欄推測が来る可能性があるなら、早めに「規則を探す目」を養っておくのが安全です。

規則性パターンの分類:この5タイプを押さえる

表の空欄推測は、出る規則性のパターンがある程度決まっています。この分類を頭に入れておくと、表を見た瞬間に「どの規則か」の見当がつき、探す時間が大きく減ります。 代表的な5タイプを整理します。

パターン規則の中身見抜き方の合図確認の式(例)
① 縦の関係同じ列の中で、上から下へ一定の差や比で並ぶ列を上から下になぞると等差・等比に見える各行 = 前の行 + 一定値(または ×一定倍)
② 横の関係同じ行の中で、左から右へ一定の差や比で並ぶ行を左から右になぞると規則的に増減する各列 = 前の列 + 一定値(または ×一定倍)
③ 合計が一定行(または列)の合計がすべて同じ端に「合計」列がある/各行を足すと同じ値行の合計 = 一定値(空欄=合計−既知の和)
④ 割合・比例列どうしの比、または全体に占める構成比が一定「B列はA列の◯倍」が全行で成り立つB列 = A列 × 一定の比率
⑤ 前年比・増減前の期間からの増加率・増加額が一定「前年比◯%」「毎年+◯」と読める列がある今年 = 前年 × (1+増加率)

このうち①〜③の単純な四則関係から疑うのが鉄則です。④割合や⑤増減は、①〜③で説明がつかないときに試します。1つの規則で説明しきれない場合は、複数の列を組み合わせた関係(例:A列+B列=C列、A列×B列=C列)も候補に入れましょう。

この「パターンの分類を先に持っておく」考え方は、図表の読み取りで設問を先読みするのと同じ発想です。空欄推測と相性のよい「玉手箱・四則逆算の解き方」「玉手箱・図表の読み取り攻略」もあわせて押さえると、計数全体の地力が上がります。

見抜き方の手順:単純な四則関係から疑う

規則性を効率よく見つけるには、探す順番を固定するのが近道です。やみくもに眺めるのではなく、次の順で当てはめていきます。

  1. 縦(列)方向を見る … 各行が前の行から一定の差・比で並んでいないか
  2. 横(行)方向を見る … 各列が前の列から一定の差・比で並んでいないか
  3. 合計を疑う … 行や列の合計がすべて同じになっていないか
  4. 列どうしの比を見る … 「B列はA列の何倍か」が全行で一定でないか
  5. 複数列の組み合わせを試す … A列+B列=C列、A列×B列=C列などの関係がないか

そして最も大切なのが、見つけた規則を空欄以外の行・列で必ず検算することです。1か所だけ見て「差は3だ」と決めつけると、別の行では差が4だった、という落とし穴にはまります。2か所以上で同じ規則が成り立って初めて確定と考えましょう。

どうしても規則が見つからないときは、選択肢の数値を空欄に当てはめて、表全体の筋が通るものを選ぶという逆算もアリです。深追いして1問に時間を溶かすより、確実に取れる問題に時間を残す判断も大切です。

オリジナル例題:規則性を発見する(検算つき)

ここでは典型パターンを再現したオリジナル例題を2問用意しました。実際の問題文ではなく、空欄推測の考え方を体感するための再現問題です。

例題1:合計が一定のパターン

次の表で、各支店の「上期・下期・年間合計」が並んでいます。年間合計はすべて同じです。C支店の下期(?)に入る数値を求めなさい。

支店上期下期年間合計
A支店120180300
B支店140160300
C支店110300

解き方:A支店とB支店を見ると、上期+下期=年間合計=300 で、3支店とも年間合計は300です(③合計が一定のパターン)。したがってC支店の下期は、年間合計から上期を引いて求めます。

? = 300 − 110 = 190

検算:C支店 110 + 190 = 300 で、A支店・B支店と同じ年間合計300に一致します。「合計列がある」「各行の合計が同じ」と気づけた瞬間に、引き算1回で解ける典型例です。

例題2:列どうしの比が一定のパターン

次の表は、ある商品の「販売数」と「売上(千円)」です。空欄(?)に入る売上を求めなさい。

販売数売上(千円)
4月2050
5月3280
6月28

解き方:まず縦・横に単純な差や比がないか見ますが、販売数も売上もバラバラで等差・等比にはなっていません。そこで列どうしの比(④割合・比例のパターン)を疑います。4月は 50 ÷ 20 = 2.5、5月は 80 ÷ 32 = 2.5。つまり売上 = 販売数 × 2.5(1個あたり2.5千円)という規則が見えます。

? = 28 × 2.5 = 70

検算:6月の売上70を販売数28で割ると 70 ÷ 28 = 2.5 で、4月・5月と同じ比率に一致します。「縦も横もダメなら列どうしの比」という順番で疑えたかが分かれ目です。1個あたりの単価のような1あたりの量は、空欄推測でよく狙われる関係です。

このように、規則性のパターンを知っていれば「どこを疑うか」が決まり、迷う時間が一気に減ります。あとはパターン別に数をこなして「規則を探す目」を鍛えるだけです。アプリ「AIナビスタ」なら、玉手箱・GABの頻出パターンに沿った問題を形式別に反復でき、わからないところはその場でAIに質問できます。

まとめ

  • 表の空欄推測は縦・横・合計・割合・増減などの規則性を見抜いて空欄を埋める形式。標準は20分20問で計数の中で最も難しいとされる
  • 規則性は①縦の関係/②横の関係/③合計が一定/④割合・比例/⑤前年比・増減の5タイプ。単純な四則関係(①〜③)から疑う
  • 見つけた規則は空欄以外の行・列で必ず検算してから答えを選ぶ
  • 出るパターンは限られているので、パターンを知って数をこなせば確実に速くなる

まずは表を見たら「縦 → 横 → 合計 → 比 → 組み合わせ」の順で疑うクセをつけましょう。慣れがものを言う形式なので、空欄推測が出そうな人は早めの反復が効きます。形式別に効率よく回す進め方は「玉手箱の対策とは?出題内容・形式別の勉強法を1ページで総まとめ」もあわせてどうぞ。