玉手箱の練習問題は、「型を覚えるための道具」として使うのが正解です。玉手箱は企業ごとに1科目1形式だけが選ばれ、同じ形式が連続して大量に出るのが最大の特徴。だからこそ、たくさんの種類を広く解くより、出る形式の解法の型を練習問題で体に入れて高速で反復するのが最短ルートになります。このページは、計数(四則逆算・図表の読み取り・表の空欄推測)・言語・英語の代表形式ごとに、オリジナル例題+解法ステップ+1問の目安時間を1ページに横断的にまとめたハブです。各形式の深掘りは、それぞれの個別記事へリンクしています。

まず結論:玉手箱は「練習問題で型を覚える」のが最短

玉手箱対策のコアは、形式ごとに決まった解法の「型」を、練習問題で反射的に出せるようにすることです。下の表が、本記事で扱う代表形式と覚える型の早見表です。

科目・形式どんな練習問題か覚える解法の型1問の目安時間
計数・四則逆算等式の空欄を逆算して5択から選ぶ=の反対側へ逆操作で移す約11秒
計数・図表の読み取り図・グラフから数値を拾い割合・増減を計算設問を先読み→必要な数だけ概算約30秒
計数・表の空欄推測表の規則性から空欄の値を推測単純な四則関係を疑い別の行・列で検算約1分
言語・論理的読解本文だけを根拠に3択で判定推測を足さず「正しい/間違い/判断できない」約30秒
英語・論理的読解/長文英文を速読して設問に答える設問先読み→該当箇所を探す約25秒

問題数・制限時間は広く知られている代表的な目安で、企業や時期によって変わります。出る科目の組み合わせも企業ごとに違うため、所要時間は一律ではありません。玉手箱の全体像は「玉手箱とは?対策の総まとめ」にまとめています。

本記事の例題は、玉手箱の実際の問題ではなく典型的な出題パターンを再現したオリジナルの類題です(玉手箱に公式の過去問は存在しません)。

なぜ練習問題で型を覚えるのが最短なのか?

玉手箱は「難問を解く力」ではなく「決まった形式を素早く正確にさばく力」を測る試験だからです。1問あたりの持ち時間は形式によって10秒〜1分程度しかなく(四則逆算は約11秒、図表・言語・英語は約25〜30秒、最も重い表の空欄推測でも約1分)、じっくり考えれば解ける問題でも、時間内に大量に処理できなければ得点になりません。

しかも玉手箱は1科目1形式・同形式が連続するので、1つの型を固めれば、その形式が出る限り何十問も同じ動きで解けます。SPIのように毎回バラバラの分野が出るのとは対照的で、「出る形式を絞って型を反復する」ほど費用対効果が高いのが玉手箱の構造です。だから練習問題は「正解を増やす」ためではなく、「考えずに手が動く型をつくる」ために解きます。

計数①四則逆算の練習問題|逆操作で空欄を求める

四則逆算の型は1つだけ。=の反対側にある数を使って、空欄を逆の計算で求めるだけです。かけ算は割り算で、足し算は引き算で戻します。

オリジナル例題 【 】× 14 = 7 × 36

解法ステップ

  1. 計算できる側(右辺)を先にまとめる:7 × 36 = 252
  2. 式は「【 】× 14 = 252」。空欄にかかる「× 14」を逆操作「÷ 14」で戻す
  3. 【 】= 252 ÷ 14 = 18(検算:14 × 18 = 252、7 × 36 = 252 で一致)

1問の目安:約11秒(9分・50問)。両辺をいきなり割らず、先に計算しやすい側を1つの数にまとめてから逆算するのがコツです。分数は逆数のかけ算に、%は小数に直してから逆算するパターン別のコツは「玉手箱・四則逆算の解き方」で例題つきに解説しています。

計数②図表の読み取りの練習問題|増減率を素早く計算

図表の読み取りは、設問を先に読み、表やグラフから必要な数値だけを拾って計算する形式です。表には使わない数字がわざと混ざるので、設問が要求する数だけを概算で素早く処理します。

オリジナル例題

会社2023年売上(万円)2024年売上(万円)従業員数(人)
A社24028835
B社31037252

:A社の2024年売上の、前年に対する増加率はおよそ何%か。

解法ステップ

  1. 設問は「A社の対前年増加率」だけ。使うのはA社の2023年(240)と2024年(288)の2マスで、B社の行も従業員数の列も見ない(先読みで必要なセルだけ抽出)
  2. 増えた分を出す:288 − 240 = 48(万円)
  3. 増加分を「もとの量(前年)」で割る:48 ÷ 240 = 0.2 = 20%(検算:240 × 1.2 = 288 で一致)

1問の目安:約30秒(15分・29問、重い版は35分・40問も)増減率は必ず「もとの量(前年)」で割るのが鉄則で、ここを取り違えると桁の近い不正解の選択肢に引っかかります。表には使わない数字(B社・従業員数)がわざと混ざるので、設問が要求する2マスだけを見るのが時短の核心です。読み取りの時短テクニックは「玉手箱・図表の読み取りの解き方とコツ」にまとめています。

計数③表の空欄推測の練習問題|規則性を見抜く

表の空欄推測は、表全体の規則性を見抜いて空欄の値を推測する形式で、計数3形式の中で最も難しいとされます。明確な計算式は与えられないので、まず単純な四則関係を疑い、見つけた規則を別の行・列で検算します。

オリジナル例題

ABC
14812
2714【 】

解法ステップ

  1. 1行目で規則を探す:B = A × 2(8 = 4 × 2)、C = A × 3(12 = 4 × 3)
  2. 同じ規則を2行目で確認:B = 14 = 7 × 2 ✓ で規則が成り立つ
  3. C = 7 × 3 = 21(検算:別の行でも B=A×2・C=A×3 が一致)

1問の目安:約1分(20分・20問)。1つの行・列だけで決め打ちせず、必ず別の行・列で同じ規則が成り立つかを確かめるのがミスを防ぐ鍵です。規則性パターンの分類は「玉手箱・表の空欄推測の解き方とコツ」で整理しています。

言語の練習問題|本文だけを根拠に3択で判定

玉手箱・言語の中心は論理的読解(GAB形式)。設問が「本文から論理的に正しい/間違っている/本文だけでは判断できない」のどれかを3択で選びます。自分の常識ではなく本文に書いてあることだけを根拠にするのが型です。

オリジナル例題 本文:このカフェは平日の朝7時に開店する。週末の開店時間は店舗ごとに異なる。 設問:このカフェは週末も朝7時に開店する。

解法ステップ

  1. 設問の内容(週末の開店時刻)が本文に書かれているか探す
  2. 本文には「週末は店舗ごとに異なる」とあるだけで、具体的な時刻は書かれていない
  3. 推測で補わず、根拠がないので C(本文だけでは判断できない)

1問の目安:約30秒(15分・32問)。論理的読解で最も多いミスが、書かれていないことを推測で「正しい」と判断すること。A/B/C判定のコツと時間配分は「玉手箱の言語の解き方」で詳しく解説しています。

英語の練習問題|速読して3択・趣旨を選ぶ

英語は実施しない企業も多いですが、出る場合は論理的読解(GAB形式)と長文読解(IMAGES形式)の2形式。いずれも英文を速読し、GAB形式は言語と同じ3択判定で答えます。

オリジナル例題 本文:The museum opens at 9 a.m. on weekdays. On Sundays, it remains closed. 設問:The museum is open on Sunday mornings.

解法ステップ

  1. 設問のキーワード(Sunday)を本文から探す
  2. 本文に “On Sundays, it remains closed.”(日曜は閉館)とある
  3. 開いているという設問は本文と矛盾するので B(間違っている)

1問の目安:約25秒(10分・24問)。特別な単語暗記より、設問の選択肢から先に読み、本文の該当箇所を素早く探す速読が有効です。速読のコツは「玉手箱の英語対策」にまとめています。

玉手箱の練習問題はどう積めばいい?3つのコツ

練習問題は「解いて終わり」にせず、型が手に残る積み方をするのが大事です。次の3つを意識しましょう。

  • 時間を計る … 必ず本番と同じ制限時間で。「解ける」と「時間内に解ける」は別物で、スピードがそのまま得点に響きます
  • 形式を絞る … 出る形式を特定して1形式を厚く反復。1科目1形式なので、広く薄くより断然効率的です
  • 反復する … 同じ型を、考えずに手が動くまで繰り返す。型は「覚える」より「体に入れる」感覚で

まず本番形式で実力を測って弱い形式を見つけるなら「玉手箱の無料模試で実力チェック」、解き切れずに焦る人は「玉手箱が時間足りない人へ」の捨て問・時間配分の考え方が役立ちます。前日に詰める場合は「玉手箱を一夜漬けで突破するには?」の優先順メニューを参考にしてください。

玉手箱に過去問はある?練習問題は全部オリジナル類題

玉手箱に公式の過去問は存在しません。提供元(日本SHL社)が問題を公開していないためで、ネットや問題集で「過去問」と呼ばれているものも、実際は本番形式を再現した予想問題・類題です。本記事の例題も含め、出回る練習問題はすべてこの「再現された類題」だと理解しておきましょう。

過去問を探し回るより、出る形式を本番に近い形式・制限時間で繰り返すほうが現実的です。玉手箱・GABがどんな力を測る設計かは、日本SHL公式のテスト一覧ページGABの解説ページでも確認できます。

なお、合格ライン(ボーダー)や通過率は企業ごとに非公開で、「何割で通過」とは断定できません。「全部解けないからダメ」と決めつけず、出る形式を確実に取れる状態を目指すのが現実的な打ち手です。

練習問題の反復はアプリに任せると速い

玉手箱の練習問題は、形式ごとに教材を集めて回すより、1つのアプリで反復するほうが速いです。アプリ「AIナビスタ」は、四則逆算・図表の読み取り・論理的読解など玉手箱・GABの頻出パターンに沿った500問以上の問題と、わかりやすい解説動画・講義動画を収録。本番同様の制限時間つき「腕試しレベルチェック」でスピードに体を慣らせ、わからないところはその場でAIに質問できます。

自由に手書きメモも残せるので、紙で解く感覚に近い形で筆算の練習も可能です。運営は9年運営の個別対策塾MARTHA監修。ダウンロードは無料で、最初の3日間は無料のまま試せます(以降は月額¥3,900、いつでも解約可)。まずは無料のまま、自分が受ける形式から型を体に入れてみてください。

まとめ

  • 玉手箱は同形式が連続する試験なので、練習問題で「解法の型」を体に入れるのが最短
  • 計数(四則逆算・図表・表の空欄推測)・言語・英語は、形式ごとに覚える型と1問の目安時間が決まっている
  • 練習は時間を計る・形式を絞る・反復するの3点で積む。深掘りは各形式の個別記事へ
  • 玉手箱に公式の過去問は存在せず、出回る問題はすべて再現された類題。ボーダーも非公開で断定はできない

まずは本番と同じ制限時間で、自分が受ける1形式の練習問題を反復するところから始めましょう。