SPIの語句の意味は、提示された意味に最も合う語を選ぶ(または語の正しい意味を選ぶ)問題です。読解と違ってその場で考えても答えは出ない知識問題なので、事前にどれだけ語彙を仕込んだかがそのまま得点になります。狙われやすいのは、誤用しやすい慣用句意味の近い熟語の使い分け。知らない語が出たときの推測のしかたまで、例題3問で解説します。

まず結論:出題のされ方は3タイプ

出題タイプ問われ方対策
意味 → 語「不足分を補うこと」に合う語は?似た熟語との使い分けを覚える
慣用句・ことわざ「気が置けない」の意味は?誤用しやすいものを優先して暗記
多義語の用法文中の語と同じ意味で使われているものは?用例ごと(短文で)覚える

ここで紹介する例題は、SPIの実際の問題ではなく、典型的な出題パターンを再現したオリジナル例題です。言語分野の全体像は「SPIの言語(国語)対策」にまとめています。

例題① 意味から語を選ぶ

「不足分を補って埋め合わせること」を表す語として、最も適切なものを選びなさい。

ア 補強 イ 補填 ウ 修繕 エ 代替 オ 添加

解き方

  1. 問われている意味の核を押さえる:「不足を」「埋め合わせる
  2. 選択肢を1語ずつ照らす:
    • ア 補強 = 弱い部分を強くする → 「不足の埋め合わせ」ではない
    • イ 補填 = 不足・欠けた部分を補い埋める → 一致
    • ウ 修繕 = 壊れた箇所を直す → 違う
    • エ 代替 = 別のもので代える → 補うのではない
    • オ 添加 = 別のものを付け加える → 不足前提ではない

答え:イ(補填)

似た漢字を含む熟語が並ぶのが定番です。共通する字(補)ではなく、違う字(填・強)の意味に注目すると区別できます。

例題② 誤用しやすい慣用句

「気が置けない人」の意味として、最も適切なものを選びなさい。

ア 油断できない人 イ 遠慮や気遣いのいらない人 ウ 気配りのできない人

解き方

  1. 「気が置けない」=気(=気遣い)を置く必要がない、が本来の成り立ち
  2. つまり「遠慮なく付き合える」というプラスの意味

答え:イ

「油断できない(=信用が置けない)」と取り違える誤用が非常に多い言葉で、まさに誤用が多いからこそ出題されます。同じ理由で狙われやすいのが「煮詰まる(=結論が出る段階に近づく)」「役不足(=役が実力に対して軽すぎる)」など。「世間でよく間違えられている言葉」リストを作って優先的に覚えるのが効率的です。

例題③ 多義語の用法

次の文の「かける」と同じ意味で使われているものを選びなさい。

「彼の提案が会議にかけられた。」

ア 壁に絵をかける イ 議題を採決にかける ウ 鍋を火にかける

解き方

  1. 元の文の意味を言い換える:「提案が会議で審議の対象として出された
  2. 同じ「処理・判断の場に出す」用法を探す:
    • ア 吊り下げる → 違う
    • イ 採決という判断の場に出す → 同じ
    • ウ 火の上に置く → 違う

答え:イ

多義語は「言い換えてから照合する」のが鉄則です。元の文の「かける」を「審議に出す」と言い換えてしまえば、あとは同じ言い換えができる選択肢を探すだけです。

語彙の増やし方:3つの習慣

  • 誤用されやすい言葉を優先する … 出題者は「差がつく語」を選ぶ。正答率が割れる誤用系・使い分け系が狙い目
  • 漢字1字の意味から推測する癖をつける … 「填=埋める」を知っていれば「補填」は初見でも推測できる。この力は熟語の成り立ちの対策と直結する
  • 出会った語をその場で覚える … 単語帳を別に作るより、演習で間違えた語をすぐ確認するほうが記憶に残る

検査全体の構成は、公式のSPI情報サイトや、提供元リクルートマネジメントソリューションズの就職準備応援サイトでも確認できます。

アプリ「AIナビスタ」なら、語句の意味の頻出パターンをすきま時間に演習できます。紛らわしい語のニュアンスの違いはその場でAIに質問して、納得してから次に進めます。

まとめ

  • 語句の意味は知識問題。考えるより先に、頻出語を覚えたかどうかで決まる
  • 狙われるのは誤用しやすい慣用句(気が置けない・煮詰まる・役不足など)と似た熟語の使い分け
  • 知らない語は漢字1字の意味から推測+消去法。多義語は言い換えてから照合

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