SPIの図表の読み取りは、割合なら部分÷全体で構成比を出し、平均は各値×個数の合計÷総数の加重平均で求めるのが基本です。表の数字はすべてテキストで書き出せるので、必要な行だけ拾って足し引きすれば、電卓なしでも順序立てて処理できます。ここでは販売冊数・得点分布・年代構成・教室別在籍・店舗売上と、5つの別テーマで、構成比から加重平均・複数行の合算・ア/イ/ウの正誤判定・増減率まで、解答・解説つきの5問を用意しました。まず自分で解いてから、「解答・解説を見る」を開いて答え合わせをしましょう。

ここで紹介する例題は、SPIの実際の問題ではなく、典型的な出題パターンを再現したオリジナル例題です。解き方の型は「SPIの頻出問題と解き方」で詳しく解説しています。

例題① 基本:構成比(部分÷全体)を求める

あるオンライン書店で、1週間に売れた本の冊数をジャンル別に集計した。

ジャンル販売冊数
ビジネス145
小説160
実用書95
漫画100

この週の全販売冊数のうち、ビジネス書が占める割合は何%か。

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答え:29%

構成比は部分÷全体で求めます。まず「全体」にあたる総販売冊数を出してから割るのが手順です。

  1. 全販売冊数 = 145 + 160 + 95 + 100 = 500冊
  2. ビジネス書の割合 = 145 ÷ 500 = 0.29 = 29%

検算します。0.29 × 500 = 145冊で、表のビジネス書の冊数と一致します ✓。割合を出したら「その割合×全体」で元の値に戻るかを確かめると、桁のズレやジャンルの取り違えに気づけます。

例題② 加重平均で平均点を求める

あるクラスで5点満点の小テストを行い、得点ごとの人数を次のように集計した。

得点人数
2点4
3点8
4点6
5点2

このクラス20人の平均点は何点か。小数第1位まで求めよ。

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答え:3.3点

人数がバラバラなので、単純に得点を4つ足して割ってはいけません。「各得点×その人数」を合計し、総人数で割る加重平均で求めます。

  1. 得点の合計 = 2×4 + 3×8 + 4×6 + 5×2 = 8 + 24 + 24 + 10 = 66点
  2. 総人数 = 4 + 8 + 6 + 2 = 20人
  3. 平均点 = 66 ÷ 20 = 3.3点

検算します。もし単純に (2+3+4+5)÷4 = 3.5点としてしまうと、人数の多い3点の重みを無視した誤った値になります。平均3.3点は中央あたりの3点・4点に人数が偏っているという表の形とも整合します ✓。「人数」という重みを必ず掛けるのが、平均を問う表問題の急所です。

例題③ 複数行を合算して割合を出す

あるイベントの参加者を年代別に集計したところ、次のようになった。

年代人数
10代84
20代210
30代156
40代以上150

20代と30代を合わせた人数は、参加者全体の何%を占めるか。

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答え:61%

「複数の行を合算してから割る」タイプです。先に分子(合算した人数)と分母(全体)をそれぞれ確定させます。

  1. 全体 = 84 + 210 + 156 + 150 = 600人
  2. 20代と30代の合計 = 210 + 156 = 366人
  3. 割合 = 366 ÷ 600 = 0.61 = 61%

検算します。残りの10代と40代以上は 84 + 150 = 234人で、234 ÷ 600 = 0.39 = 39%。61% + 39% = 100%となり、全体を過不足なく分けられています ✓。「求めた割合」と「残りの割合」を足して100%になるかを見るのが、合算タイプの手早い検算です。

例題④ ア・イ・ウの正誤を判定する

ある学習塾で、教室別・コース別の在籍生徒数を集計した。

教室基礎コース応用コース
A教室483280
B教室6040100
C教室4575120
153147300

次のア〜ウについて、正しければ「正」、誤りなら「誤」を判定せよ。

  • ア:応用コースの生徒は、塾全体の半分に満たない
  • イ:どの教室も、基礎コースの生徒が応用コースより多い
  • ウ:C教室の生徒数は、塾全体の40%を占める
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答え:ア=正、イ=誤、ウ=正

正誤判定は、記述ごとに「どの数字を使えば確かめられるか」を決めてから計算すると迷いません。

  • ア=正:応用コースの合計は147人。全体300人の半分は150人なので、147 < 150で「半分に満たない」は正しい。念のため割合でも 147 ÷ 300 = 0.49 = 49% < 50% ✓
  • イ=誤:A教室は48>32、B教室は60>40で基礎が多いが、C教室は基礎45人<応用75人。1つでも反例があれば「どの教室も」は成り立たないので誤り
  • ウ=正:C教室は120人。120 ÷ 300 = 0.40 = 40%で正しい ✓

縦横の合計でも表の整合を確認できます。基礎 48+60+45 = 153、応用 32+40+75 = 147、153 + 147 = 300 ✓。「どの〜も」「すべて」は反例を1つ探せば崩せる——正誤3択では、この一点狙いが効きます。

例題⑤ 増減率を比べて最大を選ぶ

ある商品の店舗別の売上について、前年と今年の金額を比べた。

店舗前年(万円)今年(万円)
P店250320
Q店400360
R店180216

前年に対する今年の売上の増加率が最も大きい店舗はどこか。またその増加率は何%か。

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答え:P店、増加率28%

増加率は増えた分 ÷ 前年 =(今年−前年)÷ 前年で求めます。金額そのものではなく、前年を基準にした伸び具合で比べる点に注意します。

  1. P店 =(320 − 250)÷ 250 = 70 ÷ 250 = 0.28 = +28%
  2. Q店 =(360 − 400)÷ 400 = −40 ÷ 400 = −0.10 = −10%(減少)
  3. R店 =(216 − 180)÷ 180 = 36 ÷ 180 = 0.20 = +20%

3店を比べると +28% > +20% > −10% で、最大はP店の+28%です。検算します。250 ×(1 + 0.28)= 250 × 1.28 = 320万円で今年の売上と一致 ✓。金額の大きさと増加率は別物で、売上額が最大のQ店はむしろ減少しています。「増加率」と問われたら必ず前年で割る、と押さえておきましょう。

もっと解きたくなったら

図表の読み取りは、「部分÷全体」の構成比・重みを掛ける加重平均・前年で割る増減率という3つの型を、表のどの数字に当てはめるか見極めれば、テーマが変わっても同じ手順で解けます。非言語全体の頻出パターンは「SPIの頻出問題と解き方」に、ほかの単元の例題は練習問題の一覧にまとめています。

アプリ「AIナビスタ」なら、構成比から加重平均・正誤判定・増減率まで、本試験を意識した予想問題を模試形式で演習できます。表のどこを見て何で割るか迷ったら、その場でつまずいた考え方を質問できます。