SPIの割合は、「全体の◯%のうち△%」はかけ算で求める部分から全体を戻すときはわり算を使う、という2つの型に集約できます。全体を100や10000など計算しやすい数に置いて実際の人数・金額に直せば、「割合のまま」より格段に間違えにくくなります。ここではアンケート・サークル・学園祭・売上・分割払いと、5つの別テーマで、基本の入れ子から歩合表現の応用まで解答・解説つきの5問を用意しました。まず自分で解いてから、「解答・解説を見る」を開いて答え合わせをしましょう。

ここで紹介する例題は、SPIの実際の問題ではなく、典型的な出題パターンを再現したオリジナル例題です。解き方の型は「SPIの頻出問題と解き方」で詳しく解説しています。

例題① 基本:入れ子の割合はかけ算

あるイベントの来場者について集計した。

  • 来場者全体の30%が県外から来た人だった
  • 県外から来た人のうち、40%が公共交通機関を利用した

県外から来て公共交通機関を利用した人は、来場者全体の何%か。

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答え:12%

「全体の◯%のうち△%」は、2つの割合をかけ算するのが基本です。「のうち」でつながっているので、母数が全体から県外の人へと絞り込まれていく点がポイントです。

  1. 0.30 ×0.40 = 0.12 = 12%

来場者全体を100人と置いて検算します。県外から来た人 = 100×0.30 = 30人、そのうち公共交通機関を利用した人 = 30×0.40 = 12人。全体100人に対して12人なので12%で一致します ✓。割合のまま不安なときは「全体を100人」と置いて人数に直すと、かけ算かわり算かで迷いません。

例題② 逆算:部分から全体を戻す

あるサークルの部員構成を調べたところ、次のことがわかった。

  • 1年生は部員全体の45%を占める
  • 1年生の人数は108人だった

このサークルの部員は全体で何人か。

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答え:240人

部分の人数 ÷ その割合 = 全体」で、割り算を使って全体に戻します。「108人が全体の45%にあたる」を式にするだけです。

  1. 全体 = 108 ÷0.45 = 240人

検算します。求めた240人に割合0.45をかけ戻すと、240×0.45 = 108人となり、条件の1年生の人数と一致します ✓。「全体の◯%が□人」と言われたら、□ ÷ ◯%で全体が出る——部分から全体を求めるこの逆算は、割合問題で最も差がつく型です。

例題③ 多段:三段の入れ子をかけ続ける

ある大学の学園祭に来場者が12000人あった。

  • 来場者全体の50%が学生だった
  • 学生のうち30%が他大学の学生だった
  • その他大学の学生のうち20%が県外から来ていた

学園祭に来た「県外の他大学生」は何人か。

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答え:360人

母数が「全体 → 学生 → 他大学の学生」と三段で絞られていきます。「のうち」が続くときは、割合をそのまま順にかけ算していくだけです。

  1. 12000 ×0.50 = 6000人(学生)
  2. 6000 ×0.30 = 1800人(他大学の学生)
  3. 1800 ×0.20 = 360人(県外の他大学生)

まとめて 12000×0.50×0.30×0.20 = 12000×0.03 = 360人と計算しても同じです ✓。段数が増えても「かけ算を1回増やすだけ」なので、母数を取り違えないよう「今どの集団を数えているか」を一段ずつ言葉で確認しながら進めましょう。

例題④ 2つの割合を組み合わせて合算する

ある店の1日の売上構成を調べた。

  • 食品部門が売上全体の70%を占めた
  • その食品部門の売上のうち、30%が生鮮品だった
  • 一方、日用品部門は売上全体の20%を占めた

「生鮮品」と「日用品部門」を合わせると、売上全体の何%か。

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答え:41%

入れ子の割合(かけ算)と、全体に対する割合(そのまま)が混在する問題です。基準がそろうよう、どちらも「全体に対する割合」に直してから足すのがコツです。

  1. 生鮮品 = 0.70 ×0.30 = 0.21 = 全体の21%(食品部門を経由する入れ子なのでかけ算)
  2. 日用品部門 = 全体の20%(こちらは全体に対する割合なのでそのまま)
  3. 合わせて 21% +20% = 41%

売上全体を100万円と置いて検算します。食品部門 = 70万円、うち生鮮品 = 70×0.30 = 21万円、日用品部門 = 20万円。生鮮品と日用品部門の合計 = 21+20 = 41万円で、全体100万円の41%と一致します ✓。「食品部門の30%」を全体の30%と早合点しないのが最大の注意点です。

例題⑤ 応用:歩合表現の分割払い

ある商品を分割払いで購入する。

  • 購入時に、代金全体の3割を頭金として支払う
  • 残りの代金を、5回に分けて均等に支払う

分割払い1回あたりの金額は、代金全体の何%か。

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答え:14%

「割」は歩合の表現で、3割は全体の30%と同じです。まず頭金を除いた残りの割合を出し、それを回数で等分します。

  1. 頭金 = 3割 = 全体の30%。残りの代金 = 100% −30% = 70%
  2. 残り70%を5回で均等に払う → 1回あたり = 70% ÷5 = 14%

代金全体を10000円と置いて検算します。頭金 = 10000×0.30 = 3000円、残額 = 7000円、5回均等なので1回 = 7000÷5 = 1400円。全体10000円に対して1400円なので14%で一致します ✓。「◯割」「◯%」「◯割引」は同じ割合を別の言い方にしただけ——出てきたらまず%へそろえると、頭金や分割の計算も普通の割合問題として解けます。

もっと解きたくなったら

割合は、「のうち」はかけ算・部分から全体はわり算という2つの型さえ押さえれば、テーマや段数、歩合や割引といった表現が変わっても同じ手順で解けます。非言語全体の頻出パターンは「SPIの頻出問題と解き方」にまとめているので、他分野もあわせて確認してみてください。他の単元の例題はこちらから探せます。

アプリ「AIナビスタ」なら、割合の基本から入れ子・逆算・分割払いタイプまで、時間を計れる演習形式で段階的にもっと解けます。式の立て方に迷ったら、その場でAIに質問できます。