玉手箱の四則逆算は、9分で50問=1問あたり約11秒というスピード勝負の形式です。逆算そのものは難しくないので、差がつくのは正確さより、「同じ答えにたどり着くまでの手数をどれだけ減らせるか」。ここでは、空欄が「割る数」にある式・分数どうしの等式・%が空欄の式・小数を分数に直す式・カッコ付きの2段階と、5つの別タイプで解答・解説つきの5問を用意しました。各問の解説ではなぜその手順が速いのかまで説明しています。まず自分で解いてから、「解答・解説を見る」を開いて答え合わせをしましょう。
ここで紹介する例題は、玉手箱の実際の問題ではなく、典型的な出題パターンを再現したオリジナル例題です(玉手箱に公式の過去問は存在しません)。出題数・制限時間は一般的な目安で、企業や時期によって変わることがあります。逆算の基本手順は「玉手箱・四則逆算の解き方」で詳しく解説しています。
例題① 基本:空欄が「割る数」にある逆算
84 ÷ 【 】 = 3.5
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答え:24
空欄が「割られる数」ではなく「割る数」にあるパターンです。ここだけは逆算の形が変わります。
- 「□ ÷ 3.5 = 84」と読み違えないこと。空欄は割る数なので、84 と 3.5 の位置が入れ替わる
- 【 】 = 84 ÷ 3.5 = 24
検算します。84 ÷ 24 = 3.5 ✓ 条件と一致します。
なぜこの手順が速いか:「□ × a = b なら □ = b ÷ a」の型を機械的に当てはめると、この形では逆算の向きを間違えます。a ÷ □ = b のときだけ □ = a ÷ b(左の数 ÷ 右の数)と、別枠で覚えてしまうのが最短です。小数で割るのが不安なら、両方を10倍して 840 ÷ 35 = 24 と整数の割り算にすると、筆算でもミスしません(35 × 24 = 840 ✓)。
例題② 分数どうしの等式:通分せず「分母の倍率」を見る
【 】/14 = 24/56
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答え:6
分母どうしの関係だけを先に見ます。
- 分母を比べる:14 → 56 は 4倍
- 分母が4倍なら分子も4倍の関係。つまり 24 は【 】の4倍
- 【 】 = 24 ÷ 4 = 6
検算します。6/14 = 3/7、24/56 = 3/7 で両辺が一致します ✓。
なぜこの手順が速いか:たすきがけ(【 】× 56 = 14 × 24 = 336 → 336 ÷ 56 = 6)でも同じ答えになりますが、3桁のかけ算と割り算を1回ずつ踏むことになります。分母が 14 → 56 のようにきれいな整数倍になっているときは、割り算1回(24 ÷ 4)で終わるのでこちらが圧倒的に速いです。分数の等式を見たら、計算を始める前にまず分母どうしが何倍かを確認する——これだけで手数が半分以下になります。
例題③ %が空欄:割ってから100倍する
320 × 【 】% = 48
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答え:15(%)
%そのものが空欄になっているパターンです。答えは小数ではなく%で答える点に注意します。
- 【 】% の部分を「求めたい小数」とみなす:320 × □ = 48 なので、□ = 48 ÷ 320 = 0.15
- 小数を%に戻す:0.15 × 100 = 15%
検算します。320 × 15% = 320 × 0.15 = 48 ✓ 条件と一致します。
なぜこの手順が速いか:「%が空欄なら、割ってから100倍」の1本道で処理できるからです。分数で考えるとさらに速く、48 / 320 を16で約分すると 3/20。分母を100にそろえると 15/100、つまりそのまま15%と読めます(3/20 = 0.15 ✓)。「分母を100にした分子=%」という見方を持っておくと、割り算が汚くなりそうなときの逃げ道になります。なお、ガイドの「%は小数に直す」は、%がすでに分かっているとき(例:□ × 15% = 9)の型。%が空欄のときは最後に100倍して戻す——ここを取り違えると、0.15 と 15 のどちらもある選択肢に引っかかります。
例題④ 小数:分数に直すと約分が効く
【 】 × 0.375 = 21
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答え:56
素直にやれば 21 ÷ 0.375 ですが、この割り算は筆算だと手間がかかります。0.375 を分数に直すのが近道です。
- 0.375 = 3/8
- 式は「【 】 × 3/8 = 21」。逆操作は「÷ 3/8」=「× 8/3」
- 【 】 = 21 × 8/3 = 56(21 が 3 で割り切れるので、7 × 8 = 56 と暗算できる)
検算します。56 × 0.375 = 21 ✓ 条件と一致します(56 × 3/8 = 7 × 3 = 21 でも確認できます)。
なぜこの手順が速いか:小数のままだと「21 ÷ 0.375 → 21000 ÷ 375」という桁の多い割り算になりますが、分数に直すと 21 と 3 が約分できて暗算で終わるからです。%を小数に直すのとは逆方向の変換で、8分割系の小数が出たら分数を疑うと覚えておきましょう。
| 小数 | 分数 | 小数 | 分数 |
|---|---|---|---|
| 0.125 | 1/8 | 0.625 | 5/8 |
| 0.25 | 1/4 | 0.75 | 3/4 |
| 0.375 | 3/8 | 0.875 | 7/8 |
この6個を覚えているだけで、電卓が使えないC-GAB(テストセンター会場での受検)では特に効きます(自宅などのPCで受ける自宅受検型では電卓が使えます)。
例題⑤ 応用:カッコ付きの2段階は「外側から剥がす」
(【 】 + 12)× 3/4 = 45
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答え:48
計算が2つ混ざった応用パターンです。カッコの中身をひとかたまりの数だとみなして、外側の計算から順に剥がします。
- 外側は「× 3/4」。逆操作の「× 4/3」で戻す:(【 】+ 12)= 45 × 4/3 = 60
- 残った「+ 12」を「− 12」で戻す:【 】 = 60 − 12 = 48
検算します。(48 + 12)× 3/4 = 60 × 3/4 = 45 ✓ 条件と一致します。
なぜこの手順が速いか:カッコを展開すると「3/4 × 【 】 + 9 = 45」となり、分数を抱えたまま引き算をして、さらに逆数をかけることになります(答えは同じ48ですが手数が増えます)。カッコの中を60という1つの数にまとめてから引き算すれば、扱う数はすべて整数で済みます。「かけ算・割り算を先に戻し、足し算・引き算を後に戻す」というガイドの順番は、この形で効いてきます。展開したい気持ちを抑えて、外側から1枚ずつ剥がすのが2段階の鉄則です。
もっと解きたくなったら
四則逆算は、逆算の向きを間違えないことと、手数を減らす小技(分母の倍率・小数と分数の変換・外側から剥がす)の2つでスピードが決まります。1問11秒の世界では、1問あたり数秒の短縮が最後の数問の得点差になります。逆算の基本4パターンと分数・%のコツは「玉手箱・四則逆算の解き方」に、計数・言語・英語を横断した形式別の型は「玉手箱の練習問題で型を覚える」にまとめています。
アプリ「AIナビスタ」なら、四則逆算の型を制限時間つきで何度も反復でき、つまずいたところはその場でAIに質問できます。