SPIの熟語の成り立ちは、二字熟語を訓読みで短い文に開くと、「似た意味」「反対の意味」「前が後を修飾」「動詞+目的語」「主語+述語」の5つの型に機械的に振り分けられます。ここでは5つの構成パターンを1問ずつと、どの型にも当てはまらない打ち消しを1問の、合計6問を別々の熟語で用意しました。まず自分で開いてから、「解答・解説を見る」で答え合わせをしましょう。
ここで紹介する例題は、SPIの実際の問題ではなく、典型的な出題パターンを再現したオリジナル例題です。解き方の型は「SPIの熟語の成り立ちの解き方」で詳しく解説しています。
例題① 似た意味:同じ意味を重ねた熟語は?
「巨大」と成り立ちが同じ熟語を、ア〜オから1つ選びなさい。
ア 往来 イ 樹木 ウ 洗顔 エ 青空 オ 日照
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答え:イ
- まず「巨大」を開く:「巨」も「大」も訓読みは大きい。同じ意味の字を重ねた似た意味です。
- 各選択肢を訓読みで開く:
- ア 往来 …「往(ゆく)」と「来(くる)」は正反対 → 反対の意味
- イ 樹木 …「樹(き)」も「木(き)」も同じ → 似た意味 ◯
- ウ 洗顔 …下から返って「顔を洗う」 → 動詞+目的語
- エ 青空 …上から「青い空」と読み下す → 修飾
- オ 日照 …「日が照る」 → 主語+述語
似た意味は、2字を訓読みしたとき意味がほぼ重なるのが目印。「巨が大する」のように文には開けないので、開けないと感じたらまず「似ているか・反対か」を疑いましょう。
例題② 反対の意味:逆の意味のペアは?
「苦楽」と成り立ちが同じ熟語を、ア〜オから1つ選びなさい。
ア 絵画 イ 美人 ウ 善悪 エ 消火 オ 民営
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答え:ウ
- 「苦楽」を開く:「苦(くるしい)」と「楽(たのしい)」は正反対 → 反対の意味。
- 各選択肢を訓読みで開く:
- ア 絵画 …「絵」も「画」も“絵・絵を描いたもの”で意味が重なる → 似た意味
- イ 美人 …上から「美しい人」 → 修飾
- ウ 善悪 …「善(よい)」と「悪(わるい)」が正反対 → 反対の意味 ◯
- エ 消火 …下から返って「火を消す」 → 動詞+目的語
- オ 民営 …「民が営む」 → 主語+述語
反対の意味は、対になる訓読み(くるしい⇔たのしい)が並ぶのが目印。似た意味との違いは「2字が逆向きか・同じ向きか」だけです。
例題③ 前が後を修飾:上から読み下せるのは?
「白紙」と成り立ちが同じ熟語を、ア〜オから1つ選びなさい。
ア 寒冷 イ 公私 ウ 古都 エ 採血 オ 人造
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答え:ウ
- 「白紙」を開く:上から「白い紙」と読み下せる → 前が後を修飾。
- 各選択肢を訓読みで開く:
- ア 寒冷 …「寒(さむい)」も「冷(つめたい)」も同じ → 似た意味
- イ 公私 …「公(おおやけ)」と「私(わたくし)」が正反対 → 反対の意味
- ウ 古都 …上から「古い都」と読み下せる → 修飾 ◯
- エ 採血 …下から返って「血を採る」 → 動詞+目的語
- オ 人造 …「人が造る」 → 主語+述語
修飾は「AなB/AのB」と上から素直に読み下せるのが目印。下から返らないと意味が通らない動詞+目的語(血を採る)とは、読む向きで区別します。
例題④ 動詞+目的語:下から返って読めるのは?
「作文」と成り立ちが同じ熟語を、ア〜オから1つ選びなさい。
ア 増加 イ 加減 ウ 緑茶 エ 乗車 オ 県営
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答え:エ
- 「作文」を開く:下から返って「文を作る」 → 動詞+目的語。
- 各選択肢を訓読みで開く:
- ア 増加 …「増(ます)」も「加(くわわる)」も同じ → 似た意味
- イ 加減 …「加(くわえる)」と「減(へらす)」が正反対 → 反対の意味
- ウ 緑茶 …上から「緑の茶」 → 修飾
- エ 乗車 …下から返って「車に乗る」 → 動詞+目的語 ◯
- オ 県営 …「県が営む」 → 主語+述語
動詞+目的語は「BをAする/BにAする」と下から返って読めるのが目印。「作る文」と上から読むと意味がずれます。返り読みできるかどうかで修飾と切り分けましょう。
例題⑤ 主語+述語:「〜が〜する」と読めるのは?
「骨折」と成り立ちが同じ熟語を、ア〜オから1つ選びなさい。
ア 永遠 イ 男女 ウ 新人 エ 求人 オ 円高
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答え:オ
- 「骨折」を開く:「骨が折れる」 → 主語+述語。
- 各選択肢を訓読みで開く:
- ア 永遠 …「永(ながい)」も「遠(とおい)」も“はるかに続く”で近い → 似た意味
- イ 男女 …「男(おとこ)」と「女(おんな)」が対 → 反対の意味
- ウ 新人 …上から「新しい人」 → 修飾
- エ 求人 …下から返って「人を求める」 → 動詞+目的語
- オ 円高 …「円が高い」 → 主語+述語 ◯
主語+述語は、前の字を主語にして「AがBする/AがBい」と文が立つのが目印。動詞+目的語と迷ったら、前の字が「動作の主(円が高い)」か「動作の対象(人を求める)」かを見ます。
例題⑥ 打ち消し:5つの型に当てはまらないのは?
次のア〜オのうち、5つの構成(似た意味・反対の意味・修飾・動詞+目的語・主語+述語)のどれにも当てはまらないものを1つ選びなさい。
ア 無欲 イ 善良 ウ 軽重 エ 強風 オ 点火
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答え:ア
- ア〜オを訓読みで開いて、5つの型に振り分ける:
- イ 善良 …「善(よい)」も「良(よい)」も同じ → 似た意味
- ウ 軽重 …「軽(かるい)」と「重(おもい)」が正反対 → 反対の意味
- エ 強風 …上から「強い風」 → 修飾
- オ 点火 …下から返って「火を点ける」 → 動詞+目的語
- ア 無欲 …上の「無」が下の「欲」を打ち消し、「欲が無い」 → 5つの型のどれでもない ◯
- 「無・非・未・不」が上について下の字を打ち消す熟語は、主要5パターンとは別枠。だから「どれにも当てはまらない」を選ぶ問題では、これが答えになります。
打ち消し(無欲・未知・不眠など)は、上の字が否定の記号になっているのが目印。型を当てはめる前に、まず先頭が「無・非・未・不」でないかを確認すると素早く外せます。
もっと解きたくなったら
熟語の成り立ちは、訓読みで文に開く手順さえ身につければ、初見の熟語でも5つの型+打ち消しに機械的に振り分けられます。5パターンの見分け方と「修飾/動詞+目的語」の向きの引っ掛けは「SPIの熟語の成り立ちの解き方」で、言語分野全体の対策は「SPIの言語(国語)対策」にまとめています。
アプリ「AIナビスタ」なら、熟語の成り立ちの典型パターンを繰り返し演習できます。開き方に迷った熟語は、その場でAIに質問して「なんとなく」で済ませずに進められます。