確率・場合の数は、「確率=条件に合う場合の数÷全体の場合の数」を土台に、数え方を「順番を区別する順列」と「区別しない組合せ」で使い分けるのが基本です。「少なくとも」ときたら余事象(1−起こらない確率)で裏から数えると速い。ここでは順列・組合せ・確率の基本・余事象・同時に取り出す問題・条件分けの6問を、途中式と検算つきの解答・解説で用意しました。まず自分で解いてから、「解答・解説を見る」を開いて答え合わせをしましょう。

ここで紹介する例題は、SPIの実際の問題ではなく、典型的な出題パターンを再現したオリジナル例題です。解き方の型は「SPIの確率・場合の数の解き方」で詳しく解説しています。

例題① 並べ方:旗を一列に

赤・青・黄・緑・紫の5色の旗を、横一列に並べてゲートの飾りを作る。並べ方は全部で何通りあるか。

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答え:120通り

「並べる」=順番を区別する=順列です。左から1か所ずつ、置ける旗の数をかけ合わせていきます。

  1. 左端:5色のどれでもよい=5通り
  2. 2番目:残り4色=4通り、3番目:残り3色=3通り、4番目:2通り、5番目:1通り
  3. 全部かける:5×4×3×2×1 = 120通り

異なるものを全部並べるときは「n×(n−1)×…×1」。「並べる・順番をつける」と来たら順列と判断するのが型です。

例題② 選び方:代表を選ぶ

あるサークルの8人の中から、イベントに参加する代表3人を選ぶ。選び方は全部で何通りあるか。

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答え:56通り

「3人を選ぶだけ」で役割の違いはない=順番を区別しない=組合せです。

  1. まず8人から3人を「並べて選ぶ」と考えると:8×7×6 = 336通り
  2. ただし選ぶだけなので、同じ3人の並べ替え(3×2×1=6通り)はすべて同じ顔ぶれ → ダブりで割る
  3. 336 ÷ 6 = 56通り

組合せは「順列を、選んだ人数の並べ替え(ダブり)で割ったもの」。入れ替えても同じ顔ぶれなら組合せです。

例題③ 確率の基本:カードを1枚引く

1から12までの数字が1つずつ書かれた12枚のカードをよく切り、1枚引く。引いたカードが3の倍数である確率はいくらか。

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答え:1/3

確率は「条件に合う場合の数 ÷ 全体の場合の数」。まず分母(全体)を確定させます。

  1. 全体:カードは12枚なので12通り
  2. 3の倍数のカードを書き出す:3・6・9・12 の4通り
  3. 確率 = 4 ÷ 12 = 1/3(約分:4/12 → 1/3)

迷ったら当てはまるものを実際に書き出して数えるのが確実です。最後の約分を忘れないようにしましょう。

例題④ 「少なくとも」は余事象で

1個のサイコロを2回振るとき、少なくとも1回は6の目が出る確率はいくらか。

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答え:11/36

「少なくとも1回」を正面から数えると、6が1回・2回の場合分けが要ります。反対(余事象)を数えて1から引くのが近道です。

  1. 「少なくとも1回6」の反対は「2回とも6以外
  2. 1回で6以外が出る確率=5/6。2回続けて6以外=5/6×5/6 = 25/36
  3. 求める確率 = 1 − 25/36 = 11/36

「少なくとも」ときたら 1−(起こらない確率)。場合分けが増えそうなときの定石です。

例題⑤ 同時に取り出す:赤と白が1個ずつ

赤玉5個と白玉3個が入った袋から、同時に2個の玉を取り出す。取り出した2個が赤玉1個・白玉1個である確率はいくらか。

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答え:15/28

「同時に取り出す」=順番は関係ない=組合せで分母を作ります。分子は「赤から1個」「白から1個」をかけ合わせる(積の法則)のがポイントです。

  1. 全体:8個から2個を選ぶ組合せ = (8×7)÷(2×1) = 28通り
  2. 赤白1個ずつ:赤玉5個から1個(5通り)×白玉3個から1個(3通り)= 5×3 = 15通り
  3. 確率 = 15 ÷ 28 = 15/28

「2個とも赤」のように同じ仲間からそろえるときは分子も組合せ1つですが、色(種類)をまたいで1個ずつ選ぶときは、それぞれの選び方をかけ算します。分母を組合せでそろえたら、分子も「組み合わせの数」で数えるのが基本です。(確認:赤2個=(5×4)÷2=10通り、白2個=(3×2)÷2=3通り。10+15+3=28通りで全体と一致 ✓)

例題⑥ 条件分け:3桁の整数は何通り?

0・1・2・3・4 の数字が1つずつ書かれた5枚のカードから3枚を選んで並べ、3桁の整数を作る。3桁の整数は全部で何通りできるか。

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答え:48通り

桁ごとに置ける数を考えますが、百の位に0を置くと3桁にならない点が条件分けのポイントです。

  1. 百の位:0は使えないので、1・2・3・4 の4通り
  2. 十の位:百の位で使った1枚を除く残り4枚(0も使える)=4通り
  3. 一の位:さらに残った3枚=3通り
  4. かけ合わせる:4×4×3 = 48通り

「整数を作る」問題は先頭の0が禁止になりがち。制約のある位(先頭)から先に数えるのが型です。

もっと解きたくなったら

確率は、「条件に合う場合の数÷全体」を土台に、順列・組合せの使い分けと「少なくとも=余事象」を押さえれば、設定が変わっても同じ手順で解けます。解き方の型は「SPIの確率・場合の数の解き方」に、非言語全体の頻出パターンは「SPIの頻出問題と解き方」にまとめています。

このページは確率が主役で、数え方は確率を出すための土台として3問だけ扱っています。束ねる・隣り合わない・円順列といった数え方そのものをもっと練習したい人は、「SPI場合の数の練習問題5問」をどうぞ。

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